CASIO G-SHOCK 6900B-9

腕時計にこだわりを持ったことがない。
歴代のウォッチを思い出しても、雑貨屋で見かけたヒゲモチーフの文字盤のやつとか、イッセイミヤケ「TWELVEシリーズ」のなりそこないみたいなやつとか、そんなのばっかりだった気がする。
その頃の判断基準は「ユニークさ」と「予算」だけだったので、ディテールとか強度とかはあまり気にしてなかった。「時計が作れる」ってだけで十分尊い技術ってことも知っていたので、高級時計だろうとそうじゃなかろうとどっちにしろすげえんじゃん、みたいな暴挙的な思考で生きてた。
そんな過去を経て、いま日常使いをしているのがCASIOのG-SHOCK DW-6900B-9。1995年に発売されて2023年に生産終了しているモデル。2026年現在、DW-6900シリーズには新たな顔ぶれが登場している。…し、6900Bは6900UB-9JFに様相を変えているっぽい。(最初こっち使ってるもんだとばかり思ってた)
しかも、今月またニューフェイスが出るんだって。なんで急に寿司?と思ったけど、そもそもドメスティックなので日本文化の発信は真っ当でしたね。
価格帯もそんなに高くないから、いろんな人が使っているのを見てニンマリしてみたいなと思う。ベルト内側が白じゃなければ完全に買ってたんだよな。すーぐ汚すんすよ、自分。
さて。
6900Bくんが腕にやって来たのは2024年。母の弟(叔父)が、東京の自宅で孤独死をした時に部屋から出てきたもの。
この子、埃だらけの薄暗い部屋でひとり懸命に動いてたらしく。化粧箱はおろか、パッケージからもそんなに出されていなかったみたいだった。なんというか所有者の気力的な意味で、あまり興味を持たれていなかったらしい。
叔父が亡くなるまで自分に叔父がいるなんてことすら知らずにいたので、貰って良いものかどうか迷ったけど「使ってやって」という母の一声で、腕に来てもらうことにした。
それまでG-SHOCKの名前を聞いたことはあったものの、まじまじとは見たことがなく。兄が持ってた漫画に出てたやつだ、くらいの印象だったわけで。(登場人物のひとりがフロッグマンを買ってた)
実際使ってみると、タフだし軽いし、時間もそんなに狂わない。何故かきっかり5分早いけど。直しかたもよく分からないのと、5分早いおかげで知り合いとの約束に遅れるとかもあんまりない。ので、良いかなと。遅れてることがあったらごめん。
フェイス(って勝手に呼んでる)も大きいし、ちゃんと存在感もあるから、真っ黒コーデでも見失わずにいられるのが嬉しい。
世の中には、例えば「パテック・フィリップ」「A.ランゲ&ゾーネ」「ブレゲ」「パネライ」「ロレックス」「タグ・ホイヤー」みたいな、超ハイエンドのウォッチがあるわけで。それぞれ歴史や技術をのぞくと相当な魅力が詰まっているんだけれども。
なんかね。たまんないんだよね。G-SHOCKの健気さというか。
そもそもCASIOの発想力が好きなのもあるかもしんない。「指輪パイプ」って何食ったら考えつくんだろう。笑
とはいえ、これは自分で買ってないからBOUGHTに入れるかすごく迷った。それでも居場所は作っておきたいと思って書いた次第です。
※追記:DWシリーズのフィロソフィーを最近知ったので、いつか書きます。
あ、「三つ目」っていう異名もあるんだって。
ひとりで頑張って動いてた分、たくさん景色を見せてあげようと思います。
めっちゃ遊びに行こうね。